大会長ご挨拶

第22回 日本核医学会春季大会のご案内

第22回日本核医学会春季大会
大会長 絹谷 清剛

第22回日本核医学会春季大会を、令和4年5月7日(土)~6月1日(水)の会期で、WEBにて開催いたしますのでご案内申しあげます。

本春季大会は、コロナ禍のため、第20回、第21回とWEB開催として開催してきました。今回もまだ完全に収束していないこともありますが、それ以上に、前2回の実施時の参加者アンケート結果から、WEB開催とすることによる参加者の利便性が大きいと判断し、今回もWEB開催とさせていただきました。

春季大会は、新たに核医学診療に参加していただく方々の初学者教育、核医学専門医を取っていただく方々への講習、ベテランの皆さんの知識リニューアル、PET診療科医師に際する研修、などを目的として、医師、歯科医師、診療放射線技師、薬剤師、看護師、医学生など、幅広い方を対象としたコースを提供しています。また、PET研修セミナーに加え、アミロイドPET読影講習、診療用放射線の安全利用に関わる講習、PET施設認証コースなど、各個人資格あるいは施設要件に関わる講習を行っています。

核医学の世界は、2021年の神経内分泌腫瘍に対する177Lu-DOTATATE、悪性褐色細胞腫・傍神経節種に対する131I-MIBGの承認により、新たな扉が開かれました。また、前立腺癌に対する68Ga/18F-PSMA PET治験の進捗、177Lu-PSMAの治験により、近い将来、新しい診断、治療法がルーチンに加わってきます。また、デジタルカメラが徐々に普及してきており、画質向上による診断能改善により、臨床医に提供できる情報の精度が向上してきています。また、近年診療放射線の安全利用も求められています。核医学診療を適切に患者さんに提供するためには、本大会が提供しているコースに参加していただくすべての方の共同作業が必要です。全ての参加者が、自身のスキルアップができるよう、しっかりと学んでくださることを祈念いたします。

末尾となりましたが、本大会の趣旨を理解していただき、サポートしていただいている企業の皆様に深謝申し上げます。

第22回 日本核医学会春季大会
大会長 絹谷清剛